関西百名山

横山岳

 報告者   :  石橋伸一 
 山行名 11月例会
 ルート 白谷登山道ー経ノ滝ー五銚子ノ滝ー横山岳ー三高尾根ー鳥越峠ーコエヂ谷登山口
 山行日 2011年11月9日  天候 薄曇り
 参加者
CL : 石橋伸一 SL : 津田憲由
 コースタイム
新田辺(6:15)−白谷登山口(8:37/9:00)−経ノ滝ー10:15/10:20)−五銚子ノ滝(10:52/11:00)−横山岳山頂
(12:30/14:00)−東峰《ピストン》(13:25/13:30)−鳥越峠(15:25/15:30)−コエヂ谷登山口(16:15/16:30)−京田辺・松井ヶ丘バス停(18:30)
 山行報告
6月、豪雨の後に登った時、白谷コースが閉鎖されていて東側の急坂の尾根伝いに林道まで上がり、その林道を太鼓橋まで下る迂回コースで白谷本流コースに入った。今回、その通行止めの標識が撤去されていたので登山道が修復されたと思い白谷コースをとったがあまり人が入っていない様子。林道は見えているのだが道は廃道化、おまけに雑草が生茂り藪漕ぎ状態に、とげ草やふっ付きムシにサンザン、挙句の果ては林道に出る道がない。40分の行程に1時間弱を費やし迂回コースとあまり変わらなかった。太鼓橋からは道ははっきりしていたが谷道は細く渡渉もありかなりの急坂。五銚子の滝はこのコースのハイライト、数段の滝が美しい。ここを過ぎてからがさらに厳しい急登、ロープ付の細い岩場、気を緩めることのできない登りに四苦八苦、ただ後方に琵琶湖と余呉湖が美しく疲れが癒される。南の尾根の真ん中に伊吹がひょっこりと山頂部を覗かせるのが不思議に見えた。山頂で昼食後、東峰まで往復。遊歩道という感じでこの山行では唯一ハイキング気分で歩けた、すばらしい大展望を満喫した尾根歩きとなった。というのは下りの三高尾根が予想以上の急坂、気を引き締めての下り。全体的に予定時間を約1時間弱オーバーして4:15下山。全体的にほとんど気の抜けないコースに体力度★1つはおかしいとのご意見。理由はさておき帰りのバスの中で陳謝。★★が妥当と訂正させていただきました。
 
13年ぶりの横山岳
倉光正己

今年の山行担当として、私は己高山を計画することになっていた。ところが、年間予定をよく見ると、その予定日の3日後に横山岳がある。すぐ奥の山である。時間も場所も近すぎる。私が計画の具体化にかかったのが遅く、横山岳の担当の方に連絡を取ってみると、そちらはすでに原稿送付済みとのこと。参加希望者が真っ二つになって、両方とも不成立なんていうことになったら最悪。これは私の方を中止すべきだろうと判断し、勝手ながらそうさせていただいた。会員の皆さんにお詫びを申し上げます。

 私自身も女房ももろもろの事情で、ここしばらく山登りをしていない。何とか再開のきっかけを作りたい。自分の計画を中止するのなら、横山岳に参加させてもらうのが手っ取り早い。というわけで、女房共々手を挙げた。この山には思い出もある。今回、山行から帰ってきてから、山行記録手帳を引っ張り出してみたら、なんと、ちゃんと記録していた。いばることもないが、いばりたい。私が山友会に参加する前のことなのだ。どこかで、記録をとることを聞きかじって、実行していたらしい。

1998年元日、二人で己高山(923m)に登った。雪がちらつく中、誰にも会わなかった(当たり前か! 元日に山登りする物好きは多くあるまい)。この頃、里山歩きよりちょっとは手ごわそうなところにやっと登りはじめた頃だ。次は1000mを越える山に、と横山岳が候補にあがった。この秋、初めての市民登山で白山に参加した。そのトレーニング山行の前に、初めて本格的な登山靴を買っている。シンドイ思いをしてなんとか白山には登れたが、まだ山友会に入れてもらう決心がつかない(当時の山友会は、「キビシイ」との悪評?があった)。もう少し鍛錬が必要だろう。そして、1998.11.7に横山岳(1132m)決行! それなりにキツイ山との情報は得ていたのか、観光を兼ねて前日出発、近くの宿に泊まっている。リッパ! 登り3時間35分、下り2時間20分。自分で「スローペース」と書いているが、案内書の「登り2時間20分(休憩を含まず)」を「ちょっとおかしい。短すぎる」なんて生意気なことも書いている。駐車場についてみたら、ほかの車はもうなく、一番最後(いま思うと「オーコワイ!」)。

119日、13年と2日ぶりに横山岳に出発。登りにロープを伝う急坂があったことは記憶にあるが、あの当時に登れたのだからという甘い期待があった。久しぶりの山行日の早起きがこたえる。登り口出発。途中から、川沿いの旧道を登るとのこと。どうやら、これが昔登った道らしい。草が覆いかぶさり、あまり使われていないみたい。やっぱり結構しんどい。立派な林道へポンと出る。こんな道は、昔なかったんじゃないか? その後も急登続き。尾根が近づいたころ「あと200m、ガンバレ」なんていう看板が出る。これで気が緩んだわけではないが、大腿部に「ツリ」の前兆症状を感じる。これはヤバイ。先行者のお一人が同症状?で、休んでいらっしゃったので、私も大事をとって、臨時休憩を願い出る。結局みなさんが弁当をお開きになったころに遅れて山頂到着。昼食休憩で回復。東岳往復へも参加する。あの白山が見えた。前回はここへは来ていないが、なんだか因縁を感じる。

あとは下るばかり、というわけだが、こちらの方が登り以上に記憶になかった。こんなに急坂続きだったかなー、と。そして、やってしまった! よろめいたはずみに、踏ん張りが利かず、一段下へ飛び降りてしまって転倒。1回ひねり3回転!。幸い、何事もなかった。実は、この山では13年のさらにちょっと前、山友会では記録に残る事件があった。その教訓話でもしてもらおうかなんて考えていたのに、なんのことはない、自分が教訓話を書かねばならなくなった。そんなわけで、帰りの車の中でリーダーからの指名を受け、感想文を書かねばならぬ羽目になった。「久しぶりの参加者」ということだったから女房の方へのご指名だったような気もしたが、事故当事者としては逃げるわけにはいかず、引き受けた。でも、事故話の方もそれなりに長くなりそうなので、別稿とさせていただきます。

お世話頂き、ご心配をおかけしたリーダー諸氏および同行者の皆さんにお詫びとお礼を申し上げます。
 
     
 白谷登山口の駐車場で登る前の準備体操 
後方の山が横山岳
 雑草に覆われた白谷を登っていく  踏み跡がなくなり少し戸惑う
     
 落差15mの経の滝  五銚子の滝が目の前に  五段に落ちて流れる五銚子の滝 落差40m
     
 滝を過ぎると急登の道が続く ブナの黄葉がきれい 紅葉の間から琵琶湖が見える  横山岳西峰山頂で昼食休憩
     
西峰から東峰まで往復する 東峰から眼下に広がる湖北の風景を眺める  東峰から見る琵琶湖や余呉湖 
手前の山は墓谷山(杉野富士)
     
 北東方向の景色 左奥の山は能郷白山 
真ん中あたりにうっすらと御嶽山が見えた
 山は上りと同じような急勾配の三高尾根を下る  途中の展望場所から見る西峰
     
   コエチ谷登山口到着 すぐにマイクロバスが来る
 写真提供 : 岡部さん